フリーランスは会社に就職して働くよりも、自分でしなければいけないことが多い働き方です。
準備不足で始めてしまうと、仕事に集中することができなくなったり、余計な時間を浪費してしまうといったことにもなりかねないからです。
また、会社勤めよりも”失敗”という望まない事態が起きるのもフリーランスの宿命ですから、十分過ぎるほどの準備をしてもやり過ぎということはないのです。
フリーランスになる前にしておきたい準備5選を見てみましょう。
1.生活費の確保
自分のスキルと、それによる報酬の予想がたてばすぐに「フリーランスになれる」と先走る人が多くいます。
しかし、何が起きるか分からないのがフリーランスです。
企業ではトラブルが起きたときにでもそれをカバーする方法を準備していますが、個人ではなかなかそうもいきません。
最後に頼りになるのはやはり”現金”ですから、フリーランスになる前には、必ず最低半年、できれば1年間収入がなくてもなんとかなるくらいの生活費を確保しておきましょう。
また、経済的に余裕がないと、目先の収入にばかりに意識が向いてしまい、将来性のある仕事の計画立てることができなくなります。
精神的に余裕をもたせて質の高い仕事をするためにも貯金をしてからフリーランスを始めましょう。
2.支出を整理しておく
現金を蓄えておくこと以外に「支出」を整理しておくことも大切です。
ローンやクレジットの債務、また通信費などの固定費も多岐にわたって散らばった状態ではいけません。
フリーランスになると収入と支出の全体を自分で計算して確定申告しなければなりませんからシンプルに把握しておくことが大切なのです。
また支出は少ないに越したことはないので、「できるだけ出る分を抑える」工夫をしましょう。
3.人脈を広げて選択肢を広げておく
フリーランスで失敗した場合、「失業保険」を受け取ることも難しくなります。
またせっかくフリーランスになったのに、失敗したからといってまた会社に就職してしまうことは避けたいところです。
そこで、そういった最悪のケースを回避するために「人脈」を広げ、あてにしていた収入源が無くなってしまったときに逃げ道を作っておきましょう。
広い人脈はある意味現金よりも頼りになります。
仕事の幅を増やせる可能性もあるので、フリーランスになる前には付き合いを広めておくことをおすすめします。
4.スキルを高めておく
フリーランスになって頼りになるのは「仕事のスキル」に尽きるといえます。
それを収入を得るために実務をこなしながら習得していくのは困難なのです。
仕事に役立つと思われるスキルは、フリーランスになる前に勉強し、ライバルとの競争に有利に立てるようにしておくことが大切です。
5.開業と確定申告の準備
フリーランスになると、税金の優遇などから「開業届け」を出して確定申告をする方が有利になります。
税務署と住んでいる自治体に開業届けを出し、確定申告の知識をつけておくようにしましょう。
確定申告は「税金を払うため」のものと思われがちですが、実は節税して「税金をできるだけ払わない」ためにするものなのです。
この辺をいい加減にして請求される税金をそのまま支払っていると、結果的に大きな損をすることになります。
まとめ
何かとやることの多いフリーランスですが、転身する前に十分に準備することで、仕事に集中することができるようになります。
はやる気持ちを抑え、入念に下準備を整えることを心がけましょう。