墓じまいを考え始めると、「お墓をなくした後、遺骨はどうすればいいのだろう」と迷うことがあります。
墓石を撤去して墓地を返還すれば、それだけで墓じまいが終わるわけではありません。現在のお墓に納められている遺骨について、次にどこへ移すのか、どのような形で供養するのかを考える必要があります。
墓じまい後の主な選択肢には、新しい一般墓への改葬、永代供養墓、樹木葬、納骨堂、手元供養、散骨などがあります。ただし、どれか一つがすべての人に適しているわけではありません。
大切なのは、「どの方法が一番よいか」ではなく、自分や家族が何を重視するのかを整理して選ぶことです。
この記事では、墓じまい後の遺骨の主な6つの行き先・供養方法と、それぞれを比較するときのポイントをわかりやすく整理します。
墓じまいそのものの意味から確認したい場合は、先に「墓じまいとは?」の記事をご覧ください。
墓じまい後の遺骨はどうする?先に行き先を考える

墓じまいを進めるときは、墓石を撤去することだけではなく、現在のお墓から取り出した遺骨をその後どうするのかも考えておきましょう。特に別のお墓や納骨堂へ遺骨を移す場合は、墓地、埋葬等に関する法律上の「改葬」に該当します。
墓地、埋葬等に関する法律では、埋蔵または収蔵した焼骨を他の墳墓または納骨堂へ移すことを「改葬」と定めています。
つまり、現在のお墓を閉じて別の一般墓へ移す場合だけでなく、墓地内の永代供養墓や樹木葬、納骨堂などへ遺骨を移す場合も、移動先の施設形態によって改葬手続きが関係します。
一方、自宅で遺骨を保管する手元供養や散骨は、別の墳墓や納骨堂へ移す通常の「改葬」と同じ扱いとは限りません。後ほど詳しく説明しますが、現在のお墓から遺骨を取り出す際の取扱いについては、墓地管理者や自治体への確認が必要になる場合があります。
そのため、「まず墓石を撤去してから遺骨のことを考える」のではなく、墓じまいを進める段階で次の供養方法も一緒に検討することが大切です。
墓じまい全体の順番については、以下の記事で詳しく整理しています。
墓じまい後の遺骨の行き先・供養方法は主に6つ

墓じまい後の遺骨については、主に次の6つの行き先・供養方法が考えられます。それぞれ遺骨の残り方やお参りの方法、将来の管理、承継の考え方が異なります。
| 方法 | 遺骨の扱い | お参り場所 | 主な確認ポイント |
|---|---|---|---|
| 新しい一般墓 | 新しい墓所へ改葬 | 残る | 承継・管理・墓地の条件 |
| 永代供養墓 | 個別・集合・合祀など | 施設による | 個別安置期間・合祀時期 |
| 樹木葬 | 個別・集合・合祀など | 基本的に墓所がある | 埋蔵方法・将来の取出し |
| 納骨堂 | 骨壺等で収蔵する形など | 施設内 | 収蔵期間・合祀・管理方法 |
| 手元供養 | 自宅等で保管 | 自宅等 | 将来の遺骨の行き先 |
| 散骨 | 粉状にした焼骨を散布 | 固定の墓所がない場合がある | 場所・自治体ルール・方法 |
この6つは、必ず一つだけを選ばなければならないわけではありません。たとえば、遺骨の一部を手元供養として残し、残りを墓地へ納めたり散骨したりする方法も考えられます。
また、「永代供養」「樹木葬」「納骨堂」は完全に別々のカテゴリーではありません。永代供養が付いた樹木葬や納骨堂もあるため、名称だけで判断せず、実際に遺骨がどのように扱われるのかを確認することが重要です。
①新しい一般墓へ改葬する
墓じまいというと、「もうお墓を持たないこと」と考える人もいるかもしれません。しかし、現在のお墓を閉じた後、別の地域や霊園などに新しい一般墓を用意して遺骨を移す方法もあります。
たとえば、実家の近くにあるお墓を墓じまいし、現在住んでいる地域の霊園へ遺骨を移すといったケースです。家族がお参りしやすい場所へお墓を移すことが墓じまいの目的であれば、新しい一般墓は選択肢の一つになります。
一般墓には、特定の場所へお参りできることや、家族のお墓として遺骨をまとめられることなどの特徴があります。一方、墓地の使用や管理を将来誰が引き継ぐのかも考えておく必要があります。
確認したいのは、墓地の使用条件、年間管理料の有無、宗旨・宗派等の条件、将来の承継方法などです。これらは霊園や寺院によって異なるため、「一般墓なら必ずこうなる」と一律には判断できません。
現在のお墓から新しい一般墓へ遺骨を移す場合は、墓埋法上の改葬に当たります。具体的な改葬許可申請については、改葬手続きの記事で確認してください。
■【内部リンク:3022「墓じまいの改葬手続きとは?改葬許可の流れ・必要書類・申請先を解説」URL要確認】
②永代供養墓へ納める
墓じまい後の供養先としてよく見かける言葉の一つが「永代供養墓」です。
この記事では「永代供養」を、家族や承継者に代わって寺院・霊園などが管理や供養を担う仕組みとして説明します。そして「永代供養墓」は、そのような仕組みを利用する墓の一形態と考えると分かりやすいでしょう。
ここで注意したいのが、「永代供養=遺骨が永久に個別の状態で保管される」とは限らないことです。
永代供養墓の遺骨の扱いには、最初から他の人の遺骨と一緒に納めるもの、一定期間個別に安置した後で合祀するもの、契約期間中は個別に安置するものなどがあります。実際の方法や期間は施設・契約によって異なります。
そのため、「永代供養」という名称だけを見るのではなく、次の内容を確認しましょう。
- 遺骨は最初から合祀されるのか
- 一定期間は個別に安置されるのか
- 個別安置の期間はいつまでか
- 期間終了後に遺骨はどうなるのか
- 将来、遺骨を取り出せるのか
- 年間管理料など継続的な費用があるのか
- 家族はどのような方法でお参りできるのか
「承継者がいないから永代供養を選ぶ」という考え方だけでなく、遺骨が将来どのような状態になるのかまで確認して選ぶことが大切です。
③樹木葬を選ぶ
樹木葬は、樹木や草花などを墓標・シンボルとして用いる墓の形態として広く使われている名称です。墓石を中心とした一般墓とは異なる雰囲気の墓所として検討されることがあります。
ただし、「樹木葬」という名前だけでは遺骨の扱いまでは分かりません。
施設によって、個人や夫婦などの区画へ埋蔵するタイプ、同じエリアに複数の遺骨を納めるタイプ、最初から合祀するタイプなどがあります。また、一定期間後に合祀する契約もあります。
さらに、樹木葬と永代供養は完全に別のものではありません。寺院や霊園が管理・供養を行う永代供養付きの樹木葬もあります。
そのため、樹木葬を検討するときは「自然に囲まれている」「墓石を建てない」といったイメージだけではなく、遺骨の埋蔵方法や管理方法を確認する必要があります。
- 遺骨は個別に納められるか
- 骨壺のままか、別の方法で埋蔵されるか
- 他の人の遺骨と混ざる可能性があるか
- 一定期間後に合祀されるか
- 将来の遺骨の取出しが可能か
- お参りできる場所や方法はどうなっているか
同じ「樹木葬」という名称でも内容は大きく異なる可能性があります。最終的には施設ごとの規約や契約内容を確認しましょう。
④納骨堂へ納める
納骨堂も、墓じまい後の遺骨の行き先として考えられる方法です。
墓地、埋葬等に関する法律では、納骨堂を、他人の委託を受けて焼骨を収蔵するために許可を受けた施設として定義しています。屋内や建物内に設けられている施設も多く、墓石を建てる一般墓とは異なる形で遺骨を収蔵します。
ただし、「納骨堂=永代供養」ではありません。永代供養が付いた契約もありますが、納骨堂は遺骨を収蔵する施設を表す言葉であり、管理・供養や契約期間の内容は施設によって異なります。
また、「納骨堂なら骨壺が永久に個別保管される」とも限りません。一定期間個別に収蔵した後、別の合祀墓などへ移す契約も考えられます。
契約するときは、個別収蔵の期間、期間終了後の遺骨の扱い、更新の可否、合祀の有無、管理料、お参り方法などを確認しましょう。
現在のお墓から別の納骨堂へ遺骨を移すことは、墓埋法が定める改葬に含まれます。
⑤手元供養をする
墓じまい後の遺骨を、必ず別のお墓や納骨堂へ移さなければならないとは限りません。遺骨の全部または一部を自宅などで保管し、身近な場所で供養する「手元供養」という方法もあります。
東京都保健医療局は、墓地、埋葬等に関する法律では自宅での焼骨の保管について特に規定はないと案内しています。
また、八王子市は、墓地などに納めた遺骨を改葬先を決めずに自宅へ引き取る場合について「改葬には当たりません」と案内しています。札幌市も、霊園等から遺骨を取り出して自宅へ移して保管することは改葬に当たらないと案内しています。
ただし、これは墓地から遺骨を取り出すときに何の確認も必要ないという意味ではありません。現在のお墓の管理者の規則や自治体の取扱いを確認してから進めることが大切です。
札幌市や八王子市では、将来あらためて墓地等へ納骨する場合に備え、埋蔵・収蔵証明書や遺骨引き渡しを確認できる書類を保管しておくことを案内しています。
なお、自宅内で骨壺を保管することと、自宅の庭などへ焼骨を埋蔵することは別です。墓埋法では、焼骨の埋蔵は墓地以外の区域で行ってはならないとされています。
手元供養は、すべての遺骨を自宅に置く方法だけではありません。
- 遺骨の全部を自宅で保管する
- 一部を手元に残し、残りを墓地や納骨堂へ納める
- 一部を手元に残し、残りを散骨する
このように、他の供養方法と組み合わせることも考えられます。将来、手元に残した遺骨を誰が引き継ぐのかまで家族で話し合っておくと安心です。
⑥散骨する|海洋散骨など
散骨は、遺骨を墓地や納骨堂へ納めるのではなく、粉状にした焼骨を海などへ散布する方法です。代表的な方法の一つとして海洋散骨があります。
厚生労働省が掲載する「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」では、散骨を、適法に火葬された焼骨を粉状に砕き、墓埋法が想定する埋蔵または収蔵以外の方法で陸地や水面へ散布・投下する行為として整理しています。
東京都保健医療局は、散骨について墓埋法に規定されていない行為であり、同法による許可や届出制度はないと案内する一方、地元自治体への確認を勧めています。
また、現在のお墓から遺骨を取り出して散骨する場合については、区市町村によって取扱いが異なるため、必要な手続きを自治体へ確認するよう案内しています。
そのため、「散骨だから改葬許可は絶対に不要」と全国一律に考えるのではなく、現在のお墓がある自治体と墓地管理者へ確認して進めるのが安全です。
また、散骨する場所についても、自治体の条例やガイドライン、土地所有者との関係、周囲への配慮などを確認する必要があります。
遺骨の全部を散骨した場合、一般墓のように遺骨が納められた固定のお参り場所は残りません。この点をどう考えるかも、散骨を選ぶときの重要な判断材料です。
海洋散骨の具体的な方法、粉骨、費用、業者選びなどは、別の記事で詳しく扱います。
■【内部リンク予定:3044「海洋散骨とは?」公開後にリンク】
永代供養・樹木葬・納骨堂は何が違う?

墓じまい後の供養先を調べていると、「永代供養」「樹木葬」「納骨堂」が同じ一覧に並んでいることがあります。しかし、この3つは意味するものが同じではありません。
永代供養・樹木葬・納骨堂は、完全に別々のカテゴリーではありません。
| 言葉 | この記事での整理 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 永代供養 | 管理・供養を施設側へ任せる仕組み | 管理方法・個別安置期間・合祀 |
| 樹木葬 | 墓・埋蔵方法の一形態 | 遺骨の埋蔵方法・区画・合祀 |
| 納骨堂 | 焼骨を収蔵するための施設 | 収蔵方法・期間・契約内容 |
たとえば、「永代供養付きの樹木葬」や「永代供養付きの納骨堂」という組み合わせがあります。
反対に、「樹木葬だから必ず承継不要」「納骨堂だから必ず永代供養」「永代供養だから永久に個別安置」と考えてしまうと、実際の契約内容との違いが生じる可能性があります。
名称よりも、「遺骨がどこに、どの状態で、いつまで置かれるのか」「その後どうなるのか」を確認することが重要です。
3つの違いをさらに詳しく比較したい場合は、以下の記事で整理する予定です。
■【内部リンク予定:3045「永代供養・樹木葬・納骨堂の違い」公開後にリンク】
墓じまい後の供養方法は何を基準に選ぶ?

6つの方法を知っても、「結局、自分たちはどれを選べばいいのか」と迷うかもしれません。費用だけで決めるのではなく、遺骨を将来どのような状態で残したいのか、お参りをどうしたいのか、誰が管理するのかという順番で考えると候補を絞りやすくなります。
①今後も特定のお参り場所を残したいか
最初に考えたいのが、お墓や施設など「ここへ行けばお参りできる」という場所を残したいかどうかです。
一般墓、永代供養墓、樹木葬、納骨堂などでは、形は違っても特定のお参り場所が設けられていることがあります。一方、遺骨の全部を散骨した場合は、墓前のような固定された参拝場所が残らないことがあります。
「子どもや孫がお参りできる場所を残したい」「場所にはこだわらない」など、家族によって考え方は異なります。
②遺骨を個別の状態で残したいか
次に、故人の遺骨を個別に識別できる状態で残したいかを考えます。
同じ永代供養墓・樹木葬・納骨堂でも、骨壺などで個別に保管するもの、個別区画へ埋蔵するもの、他の遺骨と一緒に合祀するものなどがあります。
「できるだけ長く個別で残したい」という希望がある場合は、供養方法の名称ではなく、遺骨の具体的な扱いを確認してください。
③将来、別の場所へ遺骨を移す可能性があるか
将来、家族の事情や転居などによって、もう一度遺骨を別の場所へ移す可能性があるかも考えておきましょう。
個別に識別できる状態で遺骨が残っていれば、契約や施設の条件によっては将来の移動を検討できる場合があります。しかし、他の人の遺骨と混ざる形で合祀された後は、特定の人の遺骨だけを取り出すことが難しくなります。
将来の選択肢を残しておきたい場合は、「納骨した後に取り出せるか」を契約前に確認することが重要です。
④家族に墓の管理を引き継いでもらうか
一般墓などを選ぶ場合は、将来誰が管理を引き継ぐのかを確認します。
反対に、承継の負担を家族へ残したくないという理由から、承継者を前提としない契約の永代供養墓や樹木葬、納骨堂などを検討することもあります。
ただし、「樹木葬なら承継不要」「納骨堂なら管理不要」と方法名だけで決めることはできません。承継者、使用期間、管理料などは施設ごとの条件を確認してください。
⑤家族・親族の希望は一致しているか
本人や墓地使用者だけで決めるのではなく、可能な範囲で家族や親族とも話し合っておきましょう。
特に、合祀や散骨など、一度実施すると元の状態へ戻すことが難しい方法については、「そんなつもりではなかった」という行き違いを減らすためにも事前の共有が重要です。
⑥費用・場所・宗旨宗派などの条件を確認する
候補が絞れてきたら、費用や立地、宗旨・宗派など具体的な条件を比較します。
費用は最初に支払う金額だけでなく、使用料、永代供養に関する費用、年間管理料、納骨料、彫刻料、法要費用、将来発生する可能性がある費用なども確認しましょう。名称や内訳は施設によって異なります。
この記事では各供養方法の全国一律の相場は示していません。地域、施設、契約、遺骨の扱いなどによって条件が大きく異なるためです。
墓じまい全体でどのような費用が発生するのかについては、以下の記事で詳しく確認できます。
■【内部リンク:「墓じまい費用はいくら?内訳と金額が変わるポイントをわかりやすく解説」URL要確認】
合祀される時期と遺骨を取り出せるかを確認する

墓じまい後の供養先を選ぶうえで、特に確認しておきたいのが「合祀」です。
合祀とは、一般に複数の人の遺骨を一緒に埋蔵する方式を指して使われます。永代供養墓、樹木葬、納骨堂などでは、施設や契約によって合祀の方法や時期が異なります。
- 最初から合祀する
- 一定期間個別に安置した後で合祀する
- 契約期間中は個別に安置する
特に注意したいのは、合祀によって他の人の遺骨と物理的に混ざった後です。その状態になると、特定の人の遺骨だけを識別して取り出すことが難しくなる場合があります。
「永代」という言葉だけで判断せず、いつまで個別なのか、その後合祀されるのか、合祀後に遺骨を取り出せるのかまで確認してください。
契約前には、少なくとも次の点を確認しておきましょう。
- 最初から合祀されるのか
- 個別安置される場合、その期間はいつまでか
- 期間終了後は自動的に合祀されるのか
- 個別安置期間を延長できるのか
- 合祀前なら遺骨を取り出せるのか
- 合祀後の遺骨の取出しは可能か
- 契約者が亡くなった後の取扱いはどうなるのか
個別安置期間を「全国共通で○年」と考えることはできません。施設・商品・契約ごとに確認する必要があります。
墓じまい後の遺骨には改葬手続きが必要?

墓じまい後の遺骨の行き先によって、行政手続きの考え方が変わります。特に「どの方法でも同じ改葬許可が必要」と考えないようにしましょう。
墓埋法では、埋蔵・収蔵した焼骨を他の墳墓または納骨堂へ移すことを改葬としています。改葬を行う場合は市町村長の許可が必要です。
| 遺骨の行き先 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| 新しい一般墓 | 他の墳墓へ移すため改葬に該当 |
| 永代供養墓 | 移動先が墳墓・納骨堂等であれば改葬手続きが関係 |
| 樹木葬 | 墓地内の墳墓等へ遺骨を移す場合は改葬手続きが関係 |
| 納骨堂 | 他の納骨堂へ移すため改葬に該当 |
| 自宅で保管 | 通常の「他の墳墓・納骨堂への移動」とは異なる |
| 散骨 | 通常の改葬とは異なる。取出し時の取扱いは自治体確認 |
たとえば八王子市は、改葬先の墓地を決めずに遺骨を自宅へ引き取る場合や散骨について、改葬には当たらないと案内しています。
札幌市も、霊園等から遺骨を取り出して自宅へ移して保管することは改葬に当たらないとしています。
一方、東京都は墓から遺骨を取り出して散骨する場合について、区市町村によって取扱いが異なるため必要な手続きを確認するよう案内しています。
このように、手元供養や散骨については自治体によって案内や実務上の取扱いが異なる場合があります。現在のお墓がある市区町村と墓地管理者へ確認してください。
一般墓や納骨堂などへ遺骨を移す場合の改葬許可申請、必要書類、申請先については、以下の記事で詳しく説明しています。
■【内部リンク:3022「墓じまいの改葬手続きとは?改葬許可の流れ・必要書類・申請先を解説」URL要確認】
墓じまい後の供養方法は家族とも相談する
墓じまい後の遺骨の行き先は、費用や手続きだけで決める問題ではありません。今後誰がお参りするのか、遺骨をどのような形で残したいのかなど、家族それぞれの考え方も関係します。
特に合祀や散骨のように、実施した後で元の状態に戻すことが難しい方法については、できるだけ事前に家族や関係する親族と話し合っておきましょう。
話し合うときは、次のような点を確認すると考えを整理しやすくなります。
- 今後も家族のお墓を残したいか
- 特定のお参り場所を残したいか
- 遺骨を個別の状態で残したいか
- 合祀されることについてどう考えるか
- 子どもや孫へ管理を引き継いでもらうか
- 遺骨を自然に還す方法を希望するか
- 将来、別の場所へ移す可能性があるか
- 無理なく支払える費用はどの程度か
全員の希望が完全に一致するとは限りません。その場合でも、「何を一番大切にしたいのか」を一つずつ整理すると、選択肢を比較しやすくなります。
また、施設を見学したり資料を確認したりするときは、名称や広告だけを見るのではなく、遺骨の扱い・合祀・管理期間・お参り方法・契約終了後の扱いまで家族で共有しておくことをおすすめします。
自分に合う供養方法を詳しく調べる
墓じまい後の遺骨には、新しい一般墓、永代供養墓、樹木葬、納骨堂、手元供養、散骨という複数の選択肢があります。
墓じまいをしたからといって、必ず永代供養にしなければならないわけでも、今後お墓を持ってはいけないわけでもありません。また、手元供養のように他の方法と組み合わせられる選択肢もあります。
どの方法を選ぶ場合でも、次の点を確認しておくことが大切です。
- 遺骨はどのような状態で残るか
- 特定のお参り場所が残るか
- 家族による承継や管理が必要か
- 個別安置から合祀へ移ることがあるか
- 将来、遺骨を取り出せるか
- 費用は何に対して発生するか
- 家族や親族の希望と合っているか
まずは「どれがおすすめか」を探すのではなく、自分たちが残したいもの・減らしたい負担・譲れない条件を整理してみてください。
そのうえで、候補になった供養方法を詳しく調べていくと、墓じまい後の遺骨の行き先を決めやすくなります。
次に確認したい内容に合わせて、以下の記事へ進んでください。
- 永代供養・樹木葬・納骨堂の違いを詳しく比較したい → ■【内部リンク予定:3045「永代供養・樹木葬・納骨堂の違い」】
- 海洋散骨を詳しく知りたい → ■【内部リンク予定:3044「海洋散骨とは?」】
- 遺骨を移すための行政手続きを確認したい → ■【内部リンク:3022「墓じまいの改葬手続き」URL要確認】
- 墓じまい全体の費用を確認したい → ■【内部リンク:「墓じまい費用」記事URL要確認】
供養方法は、名称だけでは遺骨の扱いや契約内容まで判断できません。候補となる施設を見つけたら、最終的にはその施設の規約や契約内容を確認し、家族にとって納得できる方法を選びましょう。

